資産形成と運用
Assets
軍用地の魅力とは
「収益物件」のひとつである軍用地の魅力は、国が長期間借地料を支払うという「安定性」にあります。沖縄には多くの軍用地があります。
軍用地とその歴史的背景
軍用地とは、主に米軍基地、自衛隊基地に使用されている土地のことをいいます。米国は、1945年の第二次大戦後、日本の無条件降伏により沖縄県を日本国から切り離し、施政権下において統治し、軍事基地を建設するため、「銃剣とブルドーザー」で土地を確保していきました。これが、「軍用地」の始まりです。復帰後は日本政府が日米安全保障条約に基づいて米国に軍用地を提供する必要から、地主と契約を締結し借地料を支払うようになりました。沖縄の軍用地は、他都道府県と比較した場合、下記の特徴として挙げられます。
- 強制収用されて確保されたこと
- 民公有地が大半を占めていること
- 長期にわたって使用されていること
軍用地の現状
借地料の単価は基地等で違いがありますが、毎年借地料が値上りします。また、一般の土地に比べても固定資産税が安いという特徴があります。売却する時の値段の決め方は、年間借地料に各施設の相場の倍率を掛けた金額が取引価格となります。以上の理由等により軍用地の最大の魅力は、国が長期間借地料を支払う「安定性」にあります。沖縄では「収益物件」のひとつとして位置づけられ、最近は県外の方も多く所有するようになりました。各銀行でも「軍用地ローン」があり、軍用地購入の融資も受けることができます。近年は下記が問題となってきています。
- 「地主」の高齢化
- 相続等による所有権移転から「地主」数が増加
- 契約手続等の分化・複雑化